2016年09月03日

サーバントリーダーシップでメンバーを支援する

執事がリーダーになる

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後方支援するリーダー

「サーバントリーダーシップ」という新しい形のリーダーシップが注目されています。これまでの概念でリーダーシップを取るといえば、牽引型のリーダーが先頭に立ち物事に当たり、部下を引っ張っていくイメージでした。しかしサーバントリーダーは、共通の目標に向かって主体的に進んでいく部下を後方から支援するというイメージです。またリーダーでありながら、部下に対して「奉仕の精神」を持つ点がこれまでのリーダー像とは大きく違っています。サーバントリーダーがいるグループでは、支配的な上司がいないため、部下が主体性を持ちやすい環境になります。その結果、グループのメンバーがリーダーも含めて能動的に動けるようになるというメリットがあります。

成功するビジネスモデルを模索する時代のリーダー

なぜ牽引型のリーダーからサーバントリーダーシップへの変化の必要があるのでしょうか。それは現在の世界経済の状況を読み解くと理解できます。21世紀までの世界、そして日本は経済成長を続け人口も増え、商品やサービスを作れば売れるという時代でした。成功モデルが分かりやすい時代でしたので、強力なリーダーが部下を引っ張って突き進むほうが効率的だったと言えます。しかし少子化が進み、経済成長がほぼ止まってしまった現在では、どのようにすれば成功するかというビジネスモデルが見えない時代になっています。強力なリーダーが闇雲に突き進んでも間違った方向では意味がありません。
現代は成功するビジネスモデルを模索する時代です。グループに所属するすべてのメンバー一人ひとりが、能動的、主体的に、どうすればビジネスが成功するかを考えて行動しなければうまくいかない時代になりました。そこでメンバー全員が活躍しやすい環境を作るため、奉仕の精神を持つ後方支援主体のリーダーが注目を集めています。

サーバントリーダーの10の特徴

サーバントリーダーには以下の10の特徴があります。ますメンバーの話をじっくり聞ける「傾聴する力」、メンバーの立場で物事を考えられる「共感する力」、元気のないメンバーを励ます「癒しの力」を持っているという特徴があります。またメンバーが見えていない部分を見ることができる「気付きの力」、強制的ではなく平等な環境を作る「納得できる環境作りをする力」、メンバーとビジョンを共有する「概念化する力」などの力も必要です。そして将来の出来事を予測する「先見力」、自分の利益よりメンバーの利益を優先する「執事役の能力」、メンバーの潜在的な能力を見抜き伸ばす「人々の成長へ関与する力」、愛情と癒しに満ちた環境作りができる「コミュニティを作る力」を持っています。今までのリーダー像と大きく違う特徴を持つリーダー像ですが、すでに始まった「新時代」で成功するためには、サーバントリーダーシップの考え方が重要になりそうです。

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